ネットショップを開業するには、ウェブサイトの制作や運営に必要な知識や技術が必要ですが、個人でそれらをすべて身につけるのは大変です。
そこでおすすめなのが、完全に無料で使えるネットショップ作成サービスです。これらのサービスを利用すれば、初心者でも簡単にネットショップを作成できます。
また、月額費用や販売手数料もかからないので、コストを抑えることができます。
今回は、個人でネットショップを開業する際に「おすすめの完全無料ネットショップ作成サービスを7つ」ご紹介します。それぞれのサービスの特徴やメリット・デメリットを比較してみましょう。
個人でのネットショップ開業のメリット
個人でネットショップを開業することには、以下のようなメリットがあります。
低コストで開始できる
- 物理店舗と比べて、初期投資やランニングコストが低い
- 完全無料ネットショップ作成サービスを利用すれば、さらにコストを抑えることが可能
オリジナル商品の販売が可能
- 自分が作った商品や独自のブランドを販売できる
- 個性を活かした商品展開が可能で、独自のファンを獲得できる
完全無料ネットショップ作成サービスの概要
完全無料ネットショップ作成サービスには、BASEやSTORES.jpなどのネットショップ作成プラットフォームがあります。
これらのサービスでは、テンプレートやデザインが豊富に用意されており、初心者でも簡単にショップ作成が可能です。
また、各種決済方法や送料設定などの機能も揃っており、手間なくネットショップ運営を開始することができます。
無料サービスのメリットとデメリット
大きなメリットは、初期投資が少なく、リスクが低い。簡単に始められる点です。
一方デメリットですが、無料プランでは機能が制限される場合があり、ショップの規模が大きくなると有料プランに移行する必要があると考えられます。
以降では、無料でネットショップが作成できるサービスを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
完全無料ネットショップ作成サービス7選
このセクションでは、ネットショップ作成(開業)を無料でおこなうことのできるサービスをピックアップしています。
BASE(ベイス)
BASEは、誰でも無料で簡単にネットショップを開設できるサービスです。
2023年4月現在、190万店舗以上のネットショップが開設されており、ショップ開設実績No.1のサービスです。
初期費用や月額費用はかからず、スタンダードプランであれば売れたときの手数料のみで利用できます。
凝ったカスタマイズなどは専門的な知識や技術が必要ですが、操作は簡単なので初心者の方向けです。
また、豊富な決済方法や拡張機能、ポップアップ出店など、ショップ運営をサポートする機能が充実しています。
特徴
BASEの特徴は、主に以下のような点が挙げられます。
- シンプルで使いやすいインターフェース
- 豊富なテンプレートやカスタマイズ機能
- 様々な決済方法や配送方法の対応
- 70種類以上の拡張機能や連携アプリ
- クーポン発行やラベル設定などの販促ツール
- ポップアップ出店やコラボ企画などのブランディング支援
- BASE AI アシスタントなどの最新技術の活用
メリット
BASEのメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 無料で手軽にネットショップを開設できる
- 専門知識がなくても簡単にショップの立ち上げ、編集、運営ができる
- オリジナルグッズやデジタルコンテンツなどを販売できる
- クレジットカード決済やQRコード決済などをすぐに導入できる
- ショッピングアプリやSNSなどと連携して集客できる
デメリット
BASEのデメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 電話サポートがなく、メールでの問い合わせになる(新規で開設を検討しているBASEショップ未作成状態の方のみ電話サポートあり)
- 簡単にネットショップを作れる反面、デザインのカスタマイズには制限がある(HTMLやCSSなどを編集する場合は、HTML編集Appを利用する必要があります)
- 楽天やヤフーショップなどのモール型に比べると、集客力が弱いため自分でSNSやブログなどで宣伝する必要がある
STORES(ストアーズ)
STORESは、知識や技術がなくても、簡単にネットショップを作成することができます。
ショップ運営に必要な機能が一通り揃っており、料金プランは無料のフリープランと月額料金のスタンダードプランの2種類があります。
オプションとして、売上金の翌日振込サービスや倉庫サービスなども利用できます。
特徴
STORESの特徴は、主に以下のような点が挙げられます。
- フリープランでは、月額料金は0円で、決済手数料は5%です。アイテム登録数やデザイン機能は無制限で使えます。
- スタンダードプランでは、月額料金はクレジットカードで年払いすると2,980円/月になります。決済手数料は3.6%になります。独自ドメインやサービスロゴ非表示などの機能も利用できます。
- スピードキャッシュは、売上金を翌日に振り込んでもらえるサービスです。申請すると、翌営業日に指定口座に入金されます。
- 倉庫サービスは、保管・梱包・発送をすべてお任せできるサービスです。アイテムを指定された倉庫に送るだけで準備完了です。
メリット
STORESのメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- ネットショップ開設のハードルが低く、初心者でも気軽に始められる
- ショップ運営に役立つ情報や開設サポートが充実している
- オプションサービスで倉庫や発送代行なども可能
- Instagramとの販売連携が簡単にできる
デメリット
STORESのデメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 独自ドメインはスタンダードプランでしか利用できず、一度取得すると変更できません。
- 領収書の発行は行っておらず、クレジットカードの明細やコンビニ決済の控えを代わりに使う必要があります。
- 簡単にネットショップを作れる反面、デザインのカスタマイズには制限がある
Square(スクエア)
Squareのオンライン販売サービスです。店頭でもオンラインでもビジネスを行えるようにするサービスで、オンラインストアや決済リンク、請求書など、さまざまな販路に対応できるツールが提供されています。
料金プランは無料のプランと月額料金のプランの2種類があり、カスタムドメインや高度なEコマース機能なども利用できます。
特徴
Squareの特徴は、主に以下のような点が挙げられます。
- 無料プランでは、月額料金は0円で、オンライン販売に必要な機能がすべて揃っています。
- 売上があったときに決済手数料が3.6%かかります。(有料プランで3.3%)
- QRコード決済からカード決済まで全て対応できるプリンター内蔵型のオールインワン決済端末「Square ターミナル」というものがあります。
- iPadを使ってレジや決済を行えるスタンド型の端末「Square スタンド」というものがあります。
メリット
Squareのメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 店頭とオンラインの売上や在庫を一元管理できるので、業務効率が向上します。
- 最短翌営業日入金や初期費用無料など、コストパフォーマンスが高いです。
- InstagramやFacebookなどのSNSとの連携がしやすく、集客に効果的です。
- サポートや資料が充実しており、導入や運営に役立つ情報が得られます。
デメリット
Squareのデメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 基本一括払いしか利用できないので高額商品には不向き
- 簡単にネットショップを作れる反面、デザインのカスタマイズには制限がある
- 決済端末やスタンドが必要な場合は別途購入する必要がある
カラーミーショップ
カラーミーショップは、いくつかプランが用意されており「フリープラン」であれば、初期費用・月額費用0円でネットショップを開設することができます。
クレジットカードやコンビニ払いなどの決済手段は、最短翌日に導入可能です。
集客強化、Web接客、海外販売、再入荷通知、POSレジ連携などの機能をアプリストアから追加できます。メール・電話・画面共有サポートなどのサポート体制が充実しています。
特徴
カラーミーショップの特徴は、主に以下のような点が挙げられます。
- 有料・無料の様々なテンプレートが豊富に用意されており、利用すればすぐにショップがオープンできます。
- デザインの自由度が他の無料サービスと比較すると高いことです。(HTMLやCSS、JavaScriptなどでのカスタマイズも可能)
- 売上を最大化する機能が豊富なことです。購入率向上にこだわったショッピングカートや、顧客ロイヤリティを高めるフォローメールなどがあります。
メリット
カラーミーショップのメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 費用が安いことです。無料で始められるほか、有料プランでも月額料金がリーズナブルです。
- 専門知識がなくても簡単にショップの立ち上げ、編集、運営ができる
- オリジナルグッズやデジタルコンテンツなどを販売できる
- クレジットカード決済やQRコード決済などをすぐに導入できる
- ショッピングアプリやSNSなどと連携して集客できる
デメリット
カラーミーショップのデメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 集客力に乏しいため、ブログやSNSなどを駆使する必要がある
- サーバーダウンが若干目につくという意見もある
- デザインの自由度は高いものの、コード等がわからないとカスタマイズは難しい
- フリープランでは有料プランと比較すると制限があるため、目的や運営状況によっては有料プランを視野にいれる必要がある
minne(ミンネ)
ハンドメイド作品の販売を主軸とする通販サイトで、アクセサリー・ジュエリー、ファッション、家具・生活雑貨、食べ物などのカテゴリーがあります。
アプリも提供しており、スマホからも簡単に作品を見たり購入したりできます。
GMOペパボ株式会社が運営しており、名前の由来は博多弁の「見てみんね」「やってみんね」からきています。
特徴
minneの特徴は、主に以下のような点が挙げられます。
- 作品の多様性があり、世界に一つだけのオリジナル作品が豊富に揃っています。
- 作家との交流ができ、作品に対する想いやストーリーを知ることができます。
- 素材・道具や手作りキットも販売しており、自分で作る楽しみも味わえます。
- アンティーク・ヴィンテージのアイテムも取り扱っており、レトロな雰囲気を楽しめます。
メリット
minneのメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 手作りの温かみやこだわりを感じられる作品に出会えることです。
- 自分好みやオーダーメイドの作品を探したり依頼したりできることです。
- 記憶に残るギフトやウェディングブーケなどの特別なシーンにぴったりな作品が見つかることです。
デメリット
minneのデメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 在庫が少ない場合や発送に時間がかかる場合があることです。
- 返品・交換ができない場合やキャンセルができない場合があることです。
- 商品の状態や品質にばらつきがある場合や写真と実物が異なる場合があることです。
Jimdo(ジンドゥー)
Jimdo(ジンドゥー)は、プログラミング不要で見たまま思い通りに自分だけのホームページを作成できるサービスで、クリエイタープランとAIビルダープランの2種類のプランがあり、どちらも無料で始められます。
レスポンシブデザインやネットショップ、ブログなどの機能が充実しており、個人から法人まで幅広いニーズに対応できます。
特徴
ジンドゥーの特徴は、主に以下のような点が挙げられます。
- 簡単に作れるので、初心者の方にも使用できると思います。
- 自分の好みや目的に合わせてカスタマイズできます。
- クーポン利用や在庫管理も簡単におこなえます。
メリット
ジンドゥーのメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 費用が安いことです。無料で始められるほか、有料プランでも月額料金がリーズナブルです。
- 専門知識が不要なことです。プログラミングやデザインの知識がなくてもネットショップが作れます。
- 豊富な支払いオプションが用意されています。
デメリット
ジンドゥーのデメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- チャットや電話によるサポートはないため、メールのみとなります。
- 現状、商品のレビュー機能がありません。
- 無料プランの場合、機能が制限されるので気を付ける必要があります。
Wix(ウィックス)
Wixは、プログラミング不要のホームページ作成サービスで、Wixのネットショップ機能は、ビジネス&Eコマースプランに含まれる機能で、本格的なECサイトを作成できます。
商品管理、注文管理、配送料や消費税の設定、決済方法の選択など、ネットショップ運営に必要な機能がそろっています。
特徴
Wixの特徴は、主に以下のような点が挙げられます。
- WixエディタやWix ADIを使って、自分の好みや目的に合わせてサイトの見た目や機能をカスタマイズできます。
- クレジットカード、コンビニ決済、キャリア決済、LINEペイなどの多様な決済方法があります。
メリット
Wixのメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- 無料で手軽にネットショップをスタートできる
- HTML、CSSといった専門知識が不要
- デザインテンプレートが豊富
- マルチチャンネル販売にも対応
デメリット
Wixのデメリットは、主に以下のような点が挙げられます。
- テンプレートの変更が途中からできない(ひとつのアカウントで複数サイトを作成することができるので、テンプレートを変更したい場合は、改めてサイトを作成する必要がある)
- 無料プランの場合、独自ドメインが取得できない、Wixの広告が表示されるなどの制限がある
- ページの表示速度が遅い(サイトの表示やサイト編集画面など)
まとめ
本記事では「個人でも簡単!おすすめ完全無料ネットショップ作成サービス7選」についてご紹介しました。
個人でのネットショップ開業には、低コストで始められる点やオリジナル商品を販売できる点がメリットとして挙げられます。
今回、7つの無料ネットショップ作成サービスとして、BASE、STORES、Square、カラーミーショップ、minne、Jimdo、Wixをピックアップしました。
それぞれのサービスには特徴があり、使いやすさやデザイン、機能面でのメリット・デメリットが存在します。
例えば、BASEやSTORESは日本国内での知名度が高く、使いやすさやデザインの充実度が魅力です。一方、JimdoやWixは国際的なプラットフォームであり、多言語対応などの機能が充実しています。
総じて、これらの無料ネットショップ作成サービスは、個人でのネットショップ開業を始める上で大変有益です。しかし、それぞれのサービスにはメリットとデメリットがありますので、自分のニーズや予算に合ったサービスを選ぶことが重要です。
自分に合ったサービスを見つけて、ネットショップ開業を成功させましょう。