ネットショップはお客様に商品を発送したら終わりではありません。
お客様の手元に商品が無事届き、その商品を問題なく使用していただくことで初めて完了となります。
その際に大切なのが「梱包」作業です。
適切な梱包をしっかり丁寧におこなうことで、実はお客様に与える印象は大きく変わります。
本記事では、初心者の方向けに「梱包資材の種類」や「梱包のやり方・コツ」また、「リピーター獲得に繋げるための施策」などをご紹介しています。
通販では、実店舗と違い対面での接客ができません。
その分、梱包やメール対応など、小さな気配りや施策を積み重ねることが良い接客を生み出します。
必要な梱包資材とは?
まずは、梱包資材について見ていきたいと思います。
梱包資材といっても、種類はさまざまです。
商品サイズによっても梱包資材は異なってきます。
今回は、以下にて代表的な梱包資材をまとめてみましたので、ご参考にしてください。
ダンボール箱
ネットショップの梱包資材として、もっともポピュラーなのがダンボール箱かもしれません。
丈夫で色々な商品に使いやすい反面、他の資材に比べると、梱包に時間を要したりコストがかかりやすいのが難点です。
宅配袋
宅配袋も多くのネットショップで使用されている資材のひとつです。
主に日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便などの配送業者が販売しています。
宅配袋の中には、防水性や保護強度などを高めたものもあるようですので、気になる方はチェックしてみてください。
>日本郵便
>佐川急便
宅配ビニール袋
主にアパレル系のネットショップでよく使われているのがビニール袋です。
雨に強く、丈夫で安価という点で、人気のある梱包資材です。
ビニール袋なので、ダンボールなどに比べ保管場所を取らないのもメリットです。
しかし、耐衝撃性には欠けるため、取り扱う商品に応じて検討する必要があります。
クッション封筒
クッション封筒とは、封筒の内側にエアーキャップ(プチプチ等)がついている封筒です。
CD、DVD、ゲームソフトなどの商品を梱包するのに最適です。
梱包の手間がかからないのも良いですね。
名入れ封筒
会社名やショップのロゴなどを入れた封筒になります。
ただの封筒に比べると、お客様にショップの印象を残しやすく、ブランド力を高める効果も期待できます。
名入れ封筒は「アスクル」などのサイトで購入できます。
緩衝材(プチプチや新聞紙など)
ダンボール箱などに商品を入れただけだと、どうしても中で動いてしまったり、外部からの衝撃などで商品が壊れたりキズついてしまう可能性があります。
商品の破損は、お客様とのトラブルの原因にもなりかねませんし、返品や再発送などの作業が発生すると色々な意味で余計なコストがかかってしまいます。
そうならないためにも、緩衝材は必ず準備しておきましょう。
主な緩衝材は以下の通りです。
- エアーキャップ(プチプチ)
- 発泡スチロール
- ボーカスペーパー
など。
プチプチ系もおすすめですが、コストを抑えたいならボーカスペーパーもおすすめです。
私も以前使用していましたが、重宝しました。
テープ類
梱包する際に使用するテープは大きくわけると、以下の3種類があります。
- 布テープ
- OPPテープ
- クラフトテープ(紙製)
布テープは強度がある、OPPテープはフォルム素材なので水に強いなど、それぞれの特徴があります。
以下の表で簡単に特徴をまとめています。
テープの種類 | 強度 | コスト | 特徴 |
---|---|---|---|
布テープ | ◎ | △ | 手で切れる |
OPPテープ | ○ | ◎ | テープカッターが必要 |
クラフトテープ | △ | ○ | 手で切れる |
ラッピング用品
ギフト商品を取り扱う場合は、ラッピング用品を準備しておきましょう。
主に、包装紙やリボン、シール、テープなどが必要です。
また、女性向け、男性向けなど、複数のデザインを用意しておき、選べることが理想的です。
ラッピングのやり方(包み方など)については、以下のページでもご紹介しているので、ご参考にしてみてください。
>ネットショップで商品を発送する際の同梱物とラッピングについて
その他、基本的に用意しておきたい道具
以下は、ネットショップの梱包作業をする上で、使用するであろう基本道具となります。
(私が実際に使っていたものをピックアップしています)
- ハサミ
- 計り
- メジャー
- セロハンテープ
- 手袋
など
業種別の梱包資材
ここまで、代表的な梱包資材をご紹介してきましたが、初めてネットショップを開店する人の中には、「どの梱包資材を使用したらよいの?」と悩まれるかともおられると思います。
そんな時は、シモジマさん(包装用品、梱包資材の通販ショップ)にある「業種ごとに向けた梱包資材」を参考にするのもアリだと思います。
梱包するときの基本的な流れ・手順
ネットショップで商品を初めて梱包する初心者の方は、以下の流れを把握しておくだけでも、いざという時に焦らず対応できるかと思います。
- 商品サイズに適した梱包資材を用意する
- 商品にキズなどがないか改めて確認する
- 緩衝材で商品を丁寧に包む(または動かないように隙間を埋める等)
- 商品をダンボール箱や宅配袋などに入れる
- 必要であれば納品書や領収書などを入れて封をする
梱包するときのポイントと注意点について
冒頭でもお話した通り、お客様の手元に商品が無事届くまでがネットショップの接客であり、その商品を問題なく使用していただくことで初めて完了となります。
そのため、商品を梱包する際は可能な限り丁寧におこなうように心がけましょう。
例えば、テープをまっすぐに貼るだけでも、お客様が商品を受け取ったときの印象は変わります。
また、外装でダンボールを使用する場合は、テープを用いると思いますが、以下の画像のように「H貼り」をすると強度が高まるのでおすすめです。
一工夫してリピーター獲得へ
梱包作業はどうしても事務的になりがちですが、梱包する際の一工夫で、お客様が受ける印象は変わってきます。
主な工夫(施策)は以下の通りです。
- メッセージカードを同梱する
- サンプル品、試供品などを同梱する
- ロゴ入りのショップシールなどを貼る
メッセージカードを同梱する
メッセージカードは定番になるかもしれませんが、ここで大事なのは「手書きのメッセージ」をそえることです。
手書きは、そのお店の温もりが感じてもらいやすいことから、お客様に好印象を持ってもらえます。
サンプル品、試供品などを同梱する
サンプル品などを同梱するのも効果的です。
サンプル品を試して気になったお客様が、その商品を購入してくれる可能性があります。
そのため、しっかりと商品をアプローチする(冊子を同梱など)ことも視野に入れておく必要があります。
ロゴ入りのショップシールなどを貼る
ロゴ入りのショップシールなどを用意しておくと、オリジナリティが出せてブランド力UPにも繋がります。
シールの良いところは、ダンボール箱以外の袋や封筒などにも使用できるところです。
私も実際にネットショップを運営していた時は、自分のお店のロゴを作りシールにして封筒などに貼っていました。
自分でシールを作成する場合は、コストは抑えられますが手間がかかるのと、デザイン性にかける場合があります。
そういった意味では、専門業者やアスクルなどの社名入り封筒を検討することで、効率化を図れます。
好印象は、リピーターだけでなく新規顧客獲得も
印象というのはとても大事で、ネットショップのデザインに限らず、商品をお客様が確認するときの梱包状態や同梱物に少し気を配るだけでも、良い印象を与えることができます。
良い印象は、ネットショップの高評価(レビュー)や、「またあのお店で購入してみようかな」とリピーターにも繋がります。
高評価のレビューが増えることで、新規顧客獲得にもつながるため、ぜひ施策をおこないたい部分です。